個人事業主用の勘定科目一覧表[損益計算書編]

 

[質問]12
個人事業の損益計算書を作成する際に使用する“勘定科目”にはどのようなものがありますか?

 

 

[回答]12

個人事業主の方が作成する損益計算書で使用するおもな勘定科目には、次のようなものがあります。

   

 

 

【収益の科目】

勘定科目 

内容・具体例 

売上高

(売上(収入)金額) 

商品や製品の売上高あるいはサービスの提供による収入を処理する勘定科目です。

 

 

【売上原価の科目】

勘定科目 

内容・具体例 

期首商品(製品)棚卸高  個人事業の場合には、前年末から繰り越した商品や製品の在庫の残高を記載します。 

仕入高

 

商品の仕入金額を処理する勘定科目です。

商品を仕入れる際の仕入運賃、運送保険料、関税などの付随費用もこの科目で処理します。 

期末商品(製品)棚卸高  その年の年末に売れ残った商品や製品の在庫の残高を記載します。 
 

 

【必要経費の科目】 

勘定科目 

内容・具体例 

注意点 

租税公課

 

税金の支払いや公共団体より課せられた賦課金を処理する勘定科目です。

[具体例]

固定資産税・都市計画税、事業税、印紙税、自動車税、登録免許税、消費税(税込経理の場合) 

所得税、住民税は必要経費に計上できません。

同様に延滞税、加算税などの罰則的な性格を持つ税金も必要経費には計上できません。 

荷造運賃  商品や製品の出荷、配達のための運送費や荷造り費用などを処理する勘定科目です。   
水道光熱費  事業のために使用する電気代、ガス代、水道代などを処理する勘定科目です。   

旅費交通費

 

電車代やバス代などの交通費や出張の旅費などを処理する勘定科目です。

[具体例]

タクシー代、通勤定期代、高速道路の通行料、出張宿泊費など 

 
通信費  事業で使用する電話代、インターネット通信費、ハガキ代、切手代などを処理する勘定科目です。   

広告宣伝費

 

事業の広告宣伝活動に要する費用を処理する勘定科目です。

[具体例]

新聞やインターネットへの広告掲載費用、事業所名入りのカレンダー代、ちらし・ダイレクトメール費用など 

 

接待交際費

 

事業上の得意先・取引先などに対しておこなう接待費用、得意先などへの贈答品代などを処理する勘定科目です。

[具体例]

得意先との接待飲食代、中元・歳暮代、得意先関係者へのご祝儀代・香典代など 

 
損害保険料  事業用車両の保険料や建物の火災保険料などを処理する勘定科目です。   
修繕費  事業用の固定資産(建物、車両、器具及び備品など)の修理や維持管理に要した費用を処理する勘定科目です。   
消耗品費  個人事業で使用する消耗品の購入費用〔1個(1組)あたりの取得価額が10万円未満のもの〕を処理する勘定科目です。   
減価償却費  事業用の固定資産の減価償却費を処理する勘定科目です。   

福利厚生費

 

従業員の福利厚生のために支出する費用を処理する勘定科目です。

[具体例]

従業員の慰安会費、社員旅行費用、従業員との忘年会費用(一次会)、残業食事代など 

 

給料賃金 

従業員に支払う給料及び賞与を処理する勘定科目です。 

青色事業専従者に対する給与は、「専従者給与」という科目で処理します。 

外注工賃  外部の業者に業務を委託する場合の加工賃、手間賃などを処理する勘定科目です。   
利子割引料  事業用資金を借り入れた場合に支払う利子(利息)や受取手形の割引料を処理する勘定科目です。   

地代家賃

 

事業用の土地、建物の賃借料を処理する勘定科目です。

[具体例]

事務所家賃、店舗家賃、月極駐車場代など 

 

貸倒金

(貸倒損失) 

売掛金や貸付金が回収不能になった場合に、その損失額を計上するために使用する勘定科目です。

 
雑費  上記の科目のいずれにも属さない少額の費用を処理する勘定科目です。   
専従者給与  青色事業専従者に支払う給料及び賞与を処理する勘定科目です。   

 

以上は、「所得税青色申告決算書」の損益計算書に記載されている勘定科目の一覧です。

上記以外に、その事業特有の経費がある場合には、新たに勘定科目を作って帳簿作成することも認められています。

 

 

 

 

  

 

 

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事業主貸、事業主借(事業主勘定)とは?【風間税務会計事務所】

 

[質問]13
個人事業の経理で使用する勘定科目「事業主貸」と「事業主借」について、わかりやすく教えてください。

 

 

[回答]13

事業主貸」及び「事業主借」(いわゆる「事業主勘定」)の取り扱いは、特に個人事業の経理を初めてやる方にとってはわかりづらいものです。

 

以下に、「事業主貸」及び「事業主借」の内容及び具体的な経理処理について、事例をあげながら説明しますので、ご参考になさってください。

 

【事業主勘定とは】

個人事業の経理で使用する「事業主勘定」とは、簡単に言えば、“「個人事業主である本人」と「一個人である本人(プライベート)」との間でお金のやりとりが発生した場合”に使用する勘定科目です。 

 

【「事業主貸」とは】

事業主貸とは、「個人事業主である本人」→「一個人である本人」というお金の流れがあった場合に使用する勘定科目です。

 

では、具体的な事例をあげながらご説明します。

 

〔事業主貸を使用する場合は、次のような場合です〕

 

(1) 個人事業主自身のプライベートの生活資金として、事業用の預金口座などから現金を引き出した場合

【設例】

個人事業主Aさんは、プライベートの生活資金として、30万円を事業用の普通預金口座から引き出しました。

 

【仕訳事例】

借 方

貸 方

取引先

摘 要

(事業主貸)300,000

(普通預金)300,000

 

預金支払 事業主貸

 

〔コメント〕

個人事業の場合は、事業主本人に給料を支払うという考え方がありません。個人事業主が得た利益はすべてその事業主本人の所得として認識されるからです。

個人事業主が、事業のもうけの中から日々の生活資金用に現金を引き出した場合には、上の仕訳事例のように「事業主貸」勘定を使って経理処理をします。

 

(2) 事業所得上の必要経費にならない支出(たとえば、国民年金や健康保険料など社会保険料の支払いや所得税・住民税の支払いなど)を事業用の現金預金から支払った場合

【設例】

国民健康保険料10万円が、事業用の普通預金口座から引き落としされました。(東京都渋谷区在住の個人事業主)

 

【仕訳事例】

借 方

貸 方

取引先

摘 要

(事業主貸)100,000

(普通預金)100,000

渋谷区役所 

預金支払 健康保険料

 

 

【「事業主借」とは?】

事業主借とは、「一個人である本人」→「個人事業主である本人」というお金の流れがあった場合に使用する勘定科目です。

 

事業主貸と事業主借を比較すると、お金の流れが逆であることがわかります。 

 

〔事業主借を使用する場合は、次のような場合です〕

 

(1) 事業用の資金を補充するために、個人の手持ち現金預金を事業用の預金口座に入金した場合

【設例】

事業用の資金が不足したので、私用の預金口座から事業用の預金口座へ10万円を入金しました。

 

【仕訳事例】

借 方

貸 方

取引先

摘 要

(普通預金)100,000

(事業主借)100,000

 

預金入金 事業主借

 

 

(2) 事業上の必要経費を個人(私用)の現金預金やプライベート用のクレジットカードで支払った場合

【設例】

渋谷百貨店で取引先へ贈るためのお歳暮(税込21,000円)を購入した際、手持ちの私用の現金で代金を支払いました。

 

【仕訳事例】

借 方

貸 方

取引先

摘 要

(交際費)21,000

(事業主借)21,000

渋谷百貨店 

お歳暮代 

 

 

(3) 事業用の預金口座に利息が入金された場合

【設例】

個人事業用の普通預金口座(○○銀行 渋谷支店)に利息80円が入金されました。

 

【仕訳事例】

借 方

貸 方

取引先

摘 要

(普通預金) 80

(事業主借) 80

○○銀行 渋谷支店 

預金入金 普通預金利息

 

 

(4) 会社員と個人事業主の両方をやっている方で、会社からの給料が個人事業用の預金口座に入金された場合

【設例】

渋谷商店株式会社からの給料(差引手取額 147,080円(基本給 150,000円、源泉所得税 2,920円))が、個人事業用の預金口座に振り込まれました。

 

【仕訳事例】

借 方

貸 方

取引先名

摘 要

(普通預金)147,080

(事業主借)147,080

渋谷商店

預金入金 給料

(仮払税金)   2,920

(事業主借)   2,920

渋谷商店

差引源泉所得税

 

 

 

 

  

 

 

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